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人知れず、便器は事切れていた
「おやおや、全く無様なことですなぁ・・・・」
バルフェロールが一人、事切れた哀れな骸を見下ろしていた
かつては美しかった見習い勇者
流石にこのまま処理するのは心が痛い
バルフェロールは何かを思いついたかのように目を細めた

数実後・・・・・























陶器で出来た不思議な便器が、トイレの一角に設置されていた
それは壊れた笑みを浮かべる青年を模した便器であった
まるで生きているかの様に細部まで精巧に作られた代物であった
男達は、その便器に興味を抱き
我も我もと、匂い立つ小便を浴びせかけた
それがかつて生きていた人間であるということも知らずに
かつてリスキーンと呼ばれていた美しい青年は
本物の便器となり、永遠に男たちの小便を受け止める器となりさらされることとなった・・・・・

本当に紆余曲折ありまして、なんとかリスキーン完成いたしました
描く度に顔や髪型が変わった彼ではありましたが、なんとかかんとかこれで終了でございます
終わり方としてはシンプルかもですが
自分なりに一番解りやすくてよかったんじゃないかと思っております
何はともあれ、リスキーン君、おつかれさまでした!!!