「フム・・・・・しかし、貴様はもう少し普通に食事が出来ぬのか?」
ため息混じりに言い放ち、クシュレムは周囲を見回した
彼方此方に倒れ付す青年達
皆一様に、悦楽の表情を浮かべたまま顔の筋肉を硬直させ、無防備に転がっている
肌に生気は無く、生白い色のマネキンがゴロゴロと転がっているかのように錯覚する
「ひどいなぁ、コレが俺の普通の食事ですよぉ〜♪」
クシュレムの目の前に座っているのは、蝙蝠の翼を広げ、ケラケラと微笑む小柄な青年
白い髪を後ろで結び、ヤンチャな赤い瞳を輝かせる
頬に広がるそばかすが、彼の行動的な性格を反映しているかのようであった
彼は一糸纏うことなく、そのイチモツをプラプラと己が主の前にぶら下げていた
部下のナニを一瞥し、クシュレムは額を抑えた
「どうして貴様のような阿呆が、わが副将なのか・・・・・」
このフェルクレンという青年
クシュレムに匹敵するほどの魔力を誇り、戦士としても申し分ない力量を誇る
だが・・・・如何せん性格に問題があった
「えぇ、何か問題があるんですか?」
あっけらかんと言い放ち、腰をクネクネと左右に振る
それに合わせて、彼のナニが大きく揺れ己の内股にぶつかり、ぺチンぺチンと音を立てる
ソレが楽しくて仕方ないらしく、フェルクレンは延々とその行為を繰り返した。
「問題しかないわ・・・・」
はき捨てるように言い放ち、クシュレムは静かに顔を上げた
人間の気配がする
微かだがこの部屋に人間が隠れている
目の前の阿呆はその事に気づいていないらしく、己のナニで遊ぶのに夢中である
一匹逃げ仰せ、隠れている
この馬鹿が気づかないうちに逃走する腹であろう
「させぬよ・・・・」
言い、右手の平を大きく開き、そのまま水平に構える
そして・・・・・
「ソコだな・・・・」
大きく水平に薙ぎる
同時に幾つもの風の刃が巻き起こり、部屋の一角、をバラバラに切り裂いた
「ひっ・・ひぃい!!!」
家具の後ろから転がり出る全裸の青年
どうやら腰が抜けたのか、四つんばいになりながらも、必死で逃走を試みる
「そら、お前の飯が逃げるぞ?」
言い、フェルクレンの表情を覗き込む
「あぁ、もぅ、クシュレム様、見つけちゃったんですか?後でじっくり食べようと思ってたのにぃ」
残念そうに額にしわを寄せている
なるほどあえて生かしておいたのか
「まぁ後で手間がかかるのは面倒だ、今終わらせてしまえ」
言われ、フェルクレンは静かに翼を広げた
「へいへ〜い」
風が舞った瞬間
青年の傍らにフェルクレンが舞い降りた
「大丈夫、すぐ終わるからさ♪」
優しく語りかけ、青年の背中に両手を回し、ねっとりと絡みつく
「あ、あぁ・・・・やめ・・たのむ・・から・・・・・・あぁ・・」
目に涙を浮かべ、体を震わせる
抵抗を試みたいのだろうが、恐怖で体が硬直しているのだろう
体がいう事を聞かない
フェルクレンの顔が、青年の首筋に覆いかぶさり
彼の牙が、青年の動脈を突き破った
「あ・・・・ぁ・・・・・・・あぁ・・・・・・・・ああ・ああぁ・・・・・・・・・」
青年の恐怖の表情は
やがて安堵を浮かべたかのように安らかなものになり、仕舞いには、その表情は悦楽に変わっていた
死を縫い付ける口付け
その代償として、彼は人が味わった事の無い安堵と、悦楽を流し込まれている
彼のペニスは雄々しく勃起を始めた
決して行われることの無い性行為を求めて
「あぁ・・・あ・・・・・・あぁ・・・・・・・・・」
心地よさそうなうめき声を上げ
次の瞬間、彼の瞳が焦点を失い、ぐるりとあらぬ方向を向いた
同時に、彼のペニスからは力なく、白濁液がドロリと溢れ、床に滴り落ちた
フェルクレンの腕の中で、力なくうなだれる青年の顔は悦楽の表示を浮かべたまま凍りついたかのように固まっていた
「ご馳走様w」
楽しげに言い放ち、唇に付いた血液を舐め採りながら、フェルクレンは青年だったものを無慈悲に床に投げ捨てた。
宵闇の空間の中
クシュレムが見上げるのは巨大なガラス張りの箱
その箱の中には、様々な青年達が、巨大な釘を体中に刺され
まるで昆虫標本の様に、その肉体を晒されていた
新たに手に入れたコレクションを足元に並べ、クシュレムは静かに微笑んだ
「あの阿呆、頭はおめでたいが、よい仕事をする・・・・・」
コレでもかというほど美しく血抜きをされた青年達
このまま展示できるのだから、彼の存在は重宝するのだ
ふと、一人の青年に目が留まる
先程フェルクレンが血抜きをした青年であった
彼のペニスからは、先程放たれた精液が粘力を失い、トロトロと滴り落ちていた。
「こやつから展示するとしよう」
ニヤリと微笑み、クシュレムは、巨大な釘を青年の額に打ち付けた。
