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その日、シャットは校庭走の自主訓練を一人遅くまで行なっていた
気づけば日が落ち、辺には闇が訪れていた
「イッケネ、帰らなきゃ・・・・・」
深紅の月が学園を照らす中、シャットは一人帰りの途についた
学園には生徒達が秘密に使う抜け穴があった
そこを通れば寮の裏口にたどり着き、そこから中に入ることが可能だ
遅くなる時、シャットは何時もその抜け道を使用していた
今宵もその方法で行こう
彼は自慢の足で地面を蹴り、走り始めた
抜け穴には、植物園を抜けていくのが一番の近道だった
植物の脇を駆け抜けながら、シャットはさきを急ぐ
その時だ、何かに足を取られ、彼は勢い良くその場に転んだ
「イッテェ!!?」
慌てて足元に視線を移し、彼は目を見開いた
巨大なツルが彼の足を絡めとっているではないか
「え!!?な・・化け物!!?」
人食い植物?
そんな言葉が頭を過ぎる中
彼は迫り来る、触手達によってすべての衣類を剥ぎ取られていった・・・・

始まりました、毎日更新
今年最後の毎日更新ですね
今回は、作品集『臆病戦士の七不思議』
に収録予定だったシュチュを描いてみました
触手ネタが、他にもあったのでボツになったんですが
結構好きなオチなので、こっちで描いてみました
ですので、七不思議の起こった背景でも
こんな事件がひっそりと起こっていたのです
という感じで楽しんで見てくださいw♪
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