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学園が深淵の闇に染まる頃
植物園では大きな転機を迎えていた
今まで房のできなかった巨大な豆の木に、やっと大きな房が実ったのだ
それは、嘗てシャットと呼ばれた青年と瓜二つの形をした房であった
そう、シャットは、植物に侵食され、壊れ
その体は、植物として生まれ変わったのだ
爪先から頭まで、美しい緑で覆われ
人の姿の時よりも肥大化し、雄を強調したまま房となったペニスが妙に滑稽であった
最早シャットと言う個は存在しない
植物の一部、それが現在の彼の姿であった
意思も自己も無い存在だというのにも関わらず
壊れた笑を晒し続けるその様は
何よりも無様で、醜悪であった
だが、それもやがて終を迎える
房が大きく軋む音が聞こえる
そして、房が静かに揺れると
それは、真ん中からパックリと裂けた
房が、その役目を終え、種を外に弾き出したのだ
人間として生まれた青年は
侵食され、脳も、骨も、内蔵も
植物の種と成り果てて、辺にまき散らされた
やがて、皮だけになった、彼の亡骸は
ボトリと木から切り離され地に落ちた
闇が晴れ、朝日が立ち上る頃には
それは、カラカラに干枯らび、大地の肥やしとなっていた
翌日、シャットが退学したという知らせが、同級生に知らされた・・・・・・

本当の副題はシャットと豆の木ですw
でも作品集にジャックってキャラがいたので自重しましたw
植物化のネタがあったんです
あちこちで見て、自分もこんなの描きたいなぁと思い
自分ならどんな植物化を描くかなぁと思案した結果
こういう形になりました
いかがだったでしょうか?
今回は言うほどグロくはなかったかな?
何が大変だったって、差分書いてる途中に風邪でぶっ倒れたことですw
なんとか完成して良かったw
コレにて2011年最後の毎日更新完了ですw
また感想お待ちしております
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